なんだかスッキリとしたくて、気持ちが研ぎ澄まされそうな安里のラーメン屋「肉マースソバマサミ」に行ってきました。4年半ぶりの訪問となります。
こちら、店主ひとりで切り盛りしている、かつ、一杯一杯、丁寧に作っていることもあり、席が埋まっていたら、そこから30分待ちは確実、というお店です。
中に入ってみると、その雰囲気が独特で驚きます。チャップリンの映画が流されているモノトーンな店内は結構静かで、ある種の緊張感が漂っています。今日は、この緊張感を求めて来たんですよね。
運が悪いと(?)80分待ちなんてこともありますが、今日はスペシャルラッキーデーか、僕が着いた時にお客さんはひとりで、すぐに着席、オーダーすることができました。以前はスペシャルというメニューもあったのですが、今は、あっさり、ふつう、こってりの3種類になっていました。今回のオーダーは…
こってり・並(800円)+塩味玉(100円)
オイルの多めのこってり・並、それに塩味玉をトッピングしてみました。
少し濁ったスープはすっきりしているけど、旨みと塩分のバランスがよく、ついつい飲みすぎてしまう感じです。今回はこってりにしたので、油が多めで冷めにくいです。
麺はつるつる、ややもちもちした食感で、油とスープをまとったまま啜ることができます。
中でも美味しいのがお肉です。筋の入った硬めの部位だったのか、隠し包丁がたくさん入っていました。このおかげで肉の食感を味わいながらも、硬さ的に無理のない、肉らしい肉をいただくことができました。
後から入ってきた方のオーダーで知ったんですが、「肉増し」というオーダーができるんですね。通常のメニューはお店に入ってすぐのところにある券売機で買うんですが、肉増しはオーダーをする時に「肉増し、200円分」という感じでm、100円単位の現金でオーダーするようです。
ラーメンが出てきた時、店主に「後半に柚子七味を入れてみてください」と言われたので、後半に差し掛かったあたりで柚子七味を投入しました。
柚子の香り、唐辛子の辛味がいい感じに油と馴染んで、スープがまた美味しくなりました。
塩味玉はラーメンの美味しさを崩さずに、お腹を満たす小道具のように思えました。
それゆえ、スープに溶け出すことのないくらいの、いい具合の茹で加減です。
シンプルだけど深く旨い、このラーメンを文字で表現するのはなかなか難しいんですが、公式サイトから店主のこだわりを引用させていただきます。
当店は鶏がらや豚骨を使わず、鳥挽肉と節類と香味野菜でスープを取り、お客様のご注文ごとに小鍋で再加熱しています。塩ダレは一晩アルカリイオン水に浸けた昆布の出汁水にワタリガニ、アサリ、干し貝柱・干しエビ・干し椎茸・スルメ、鰹節、日本酒等を煮出して、白醤油と沖永良部島の寿塩で味を調えます。麺は国産100パーセント小麦に新潟県産こしひかり米粉をブレンドして少量の塩とカンスイで仕上げた多加水中太ストレート麺で色は白く、つるぷりの食感でスープを吸うと、もちもちに。
ということで、ごちそうさまでした!
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